1.年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 13 | 47 | 42 | 38 | 152 | 219 | 388 | 662 | 743 | 187 |
当院は、急性期病棟・地域包括ケア病床・回復期病棟をもつ病院です。その為、急性期で入院され治療後に病状が安定した患者様に対して、リハビリや退院支援など、密度の高い医療をすばやく提供できる体制になっております。また、周辺の病院や診療所等と連携を図り、二次救急医療の受入れ強化などの取り組みを行うことによって、地域の皆様から信頼される質の高い医療を目指しています。H29年度年齢階級別退院患者数では、ご高齢になるほど入院の必要性が高くなる為、年齢区分の60代以上が全体の約7割を占めています。
2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり | 142 | 4.34 | 5.21 | 0.00% | 60.96 | |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭 挿入術 肩、股等 | 132 | 54.13 | 27.09 | 3.79% | 83.11 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし | 132 | 32.60 | 19.94 | 1.52% | 81.21 | |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)前方椎体固定等 | 94 | 28.20 | 21.70 | 0.00% | 68.50 | |
160690xx01xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 | 57 | 66.95 | 33.95 | 1.75% | 79.70 |
ご高齢者の大腿骨近位骨折は、当院の回復期病棟で入院リハビリを行う為、在院日数が長期間になっています。
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 18 | 9.22 | 7.40 | 0.00% | 63.39 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 15 | 4.93 | 5.56 | 0.00% | 39.40 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 | 14 | 30.43 | 15.61 | 0.00% | 77.79 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 14 | 9.71 | 7.87 | 0.00% | 66.36 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし | 12 | 29.67 | 20.83 | 8.33% | 85.42 |
外科で最も多い症例は胆石と急性胆嚢炎を併発している場合で緊急入院となることが多く、症状が落ち着いている場合は待機的に入院して加療します。次に多い症例は急性虫垂炎で、腹痛を主訴に受診されそのまま入院加療となることが多いです。
また急性胃腸炎・虚血性腸炎・重症胃潰瘍など消化器内科的な疾患も消化器科として外科が診療しています。
■内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし | 17 | 28.59 | 20.83 | 5.88% | 84.71 | |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 | - | - | 4.62 | - | - | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | - | - | 9.16 | - | - | |
040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍 手術なし | - | - | 14.60 | - | - | |
0400801399x000 | 肺炎等(市中肺炎かつ65歳以上75歳未満)手術なし A-DROP スコア0 | - | - | 11.15 | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
平均年齢から示す通りご高齢者に多い誤嚥性肺炎は最も多いです。
これらの症状は治療が長期化することが多い為、症状の落ち着いた方は当院の地域包括ケア病床等を使用して、安心して退院できるよう退院支援に努めています。また当院では訪問診療を実施している為、退院後通院の難しい方にも安心して診察を受けていただいています。
■循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 | 97 | 7.16 | 4.62 | 0.00% | 74.28 | |
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし | 38 | 5.00 | 3.03 | 0.00% | 66.61 | |
050050xx02001x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 | 17 | 7.65 | 15.00 | 0.00% | 75.65 | |
050050xx99200x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし | - | - | 3.19 | - | - | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし | - | - | 17.71 | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院はご高齢者や重症患者様が多く、合併症などの治療も行っていた為に、平均在院日数が長期となっておりました。今後は患者様の負担軽減を図り、平均在院日数の短縮に努めてまいります。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 27 | 47.11 | 16.38 | 0.00% | 70.52 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし | 17 | 41.94 | 20.83 | 5.88% | 81.06 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり | 14 | 19.93 | 9.68 | 0.00% | 79.07 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし | 14 | 54.36 | 19.10 | 0.00% | 74.21 | |
010060x0990201 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 12 | 60.83 | 16.33 | 8.33% | 75.67 |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院脳神経外科にて入院加療となる症例は脳梗塞の患者様が最も多いです。
当院では急性期病棟に回復期リハビリテーション病棟が併設されている為に、上記疾患にて後遺症を呈された患者様が急性期治療に引き続いて同入院期間中に、後遺症改善の為に必要な回復期リハビリテーションを回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、施行している為に平均在院日数が長期間になっています。
■眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり | 15 | 3.00 | 7.31 | 0.00% | 74.53 | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし | - | - | 7.38 | - | - | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり | - | - | 7.96 | - | - | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり 片眼 | - | - | 8.51 | - | - | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 片眼 | - | - | 6.63 | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
眼科の入院診療は、ご高齢者に多い白内障、硝子体疾患の手術入院を主に行っております。特に多い症例は、今回集計対象外の為掲載しておりませんが、白内障手術の入院症例で414件となっております。日帰り手術も行っており182件でした。
また、外来診療では多数の検査機器を取り揃えておりますので、幅広い症状の診察が可能となっております。
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
初発 | 再発 | 病気分類基準(※) | 版数 | |||||
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 6,7 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院ではステージ毎では10人未満ですが、胃癌、大腸癌が大半を占めており、大腸癌にいたっては初発、再発の合計が年間で39件となっております。治療の中で発見した場合は、当院外科にて癌の進行度によって手術治療、抗がん剤治療を行っております。
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | - | - | - |
中等症 | - | - | - |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院では軽症と中等症の患者様が比較的多く、重症の患者様は少ないですが、重症になるほど年齢層が高くなり、入院期間が長期化する傾向にあります。
5. 脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 71 | 59.51 | 74.44 | 2.83% |
その他 | 35 | 75.23 | 75.71 | 2.83% |
急性期脳梗塞の患者さんが多い傾向にありますが、他院より回復期リハビリテーション目的で転院加療となった慢性期脳梗塞の患者様も多くおられます。平均在院日数が比較的長期であるのは当院急性期病棟に併設された回復期リハビリテーション病棟での回復期リハビリテーションを経る為です。
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 143 | 1.10 | 6.69 | 0.00% | 61.39 | |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 121 | 4.79 | 41.46 | 0.83% | 74.10 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 117 | 2.32 | 39.81 | 2.56% | 78.57 | |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 113 | 4.37 | 29.06 | 1.77% | 65.67 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) | 94 | 0.95 | 1.79 | 0.00% | 65.67 |
高齢者の橈骨遠位端骨折、大腿骨近位部骨折、腰部脊柱管狭窄症の手術が多数を占めています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 36 | 1.69 | 2.83 | 2.78% | 71.28 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 32 | 2.19 | 7.41 | 3.13% | 65.06 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 26 | 1.69 | 4.46 | 0.00% | 64.04 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 23 | 4.48 | 31.57 | 0.00% | 76.96 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 15 | 0.53 | 3.4 | 0.00% | 39.40 |
胆嚢摘出術、虫垂切除術、鼠径ヘルニア根治術は身体にストレスが少ない腹腔鏡下手術を基本術式としています。腹腔鏡下手術によって疼痛が少なく術後早期の退院が可能となります。大腸癌に対しては治療ガイドラインに沿った術式を選択し、癌の進行度によっては術後抗がん剤治療を追加することもあります。大腸の良性ポリープや隆起型の早期大腸癌は消化器内科医と連携し内視鏡下切除を行い、術後短期入院していただくか症例によっては日帰り手術も可能です。
■ 内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | - | - | - | - | - | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | - | - | - | - | - | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | - | - | - | - | - | |
K547 | 経皮的冠動脈粥腫切除術 | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
H29年度から新しい診療体制となり、院内の他診療科と連携を取りながらより幅広い治療を行っています。
■ 循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 85 | 2.16 | 5.24 | 0.00% | 74.22 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 30 | 1.7 | 6.33 | 0.00% | 77.83 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 11 | 4 | 11.73 | 0.00% | 79.73 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | - | - | - | - | - | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院はご高齢者が多く、慎重に治療を行っていた為に、平均在院日数が長期となっておりました。
今後も合理化を図り、平均在院日数の短縮に努めます。
■脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 16 | 0.56 | 17.06 | 0.00% | 75.56 | |
K6092 | 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) | - | - | - | - | - | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | - | - | - | - | - | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
慢性硬膜下血腫に対して行う穿頭血腫ドレナージ術が多い傾向にあります。その他治療は、脳梗塞、外傷性頭蓋内出血疾患にて入院加療中に併発した消化器疾患に対する外科的治療、脳梗塞による後遺症にて経口栄養摂取が困難になった患者様に対する胃ろう造設を外科など他科の協力を得て施行しております。
■ 眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) | 226 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 78.23 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 30 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 69.90 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | - | - | - | - | - | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | - | - | - | - | - | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
眼科の入院診療は、ご高齢者に多い白内障、硝子体疾患の手術入院を主に行っている為、水晶体手術、硝子体手術が上位を占めています。
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院では手術を行っている為、極めて少数ではありましたが、手術後に合併症を発症したケースがありました。万が一発症してしまった場合も素早く対応できる体制を整えております。
更新履歴
H30.10.1 平成29年度の病院指標を掲載しました。