1.年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | - | 29 | 29 | 49 | 89 | 165 | 225 | 445 | 631 | 239 |
当院は、急性期病棟・地域包括ケア病床・回復期病棟をもつ病院です。その為、急性期で入院され治療後に病状が安定した患者様に対して、リハビリや退院支援など、密度の高い医療をすばやく提供できる体制になっております。また、周辺の病院や診療所等と連携を図り、二次救急医療の受入れ強化などの取り組みを行うことによって、地域の皆様から信頼される質の高い医療を目指しています。
2020年度年齢階級別退院患者数では、ご高齢になるほど入院の必要性が高くなる為、年齢区分の60代以上が全体の約8割を占めています。
2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 129 | 46.71 | 25.09 | 1.55% | 84.63 | - |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) | 121 | 30.84 | 20.40 | 0.00% | 73.23 | - |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病-なし | 112 | 4.97 | 5.18 | 0.00% | 61.47 | - |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 73 | 34.85 | 18.81 | 2.74% | 83.52 | - |
160690xx01xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 | 49 | 55.69 | 31.67 | 2.04% | 80.59 | - |
ご高齢の方の大腿骨骨折の他に、 脊椎狭窄症の手術および脊椎圧迫骨折の保存治療の症例は、当院の回復期病棟でリハビリを行うため、在院日数が長期間になっています。
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし | 30 | 22.90 | 20.51 | 13.33% | 87.83 | - |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 28 | 3.61 | 4.86 | 0.00% | 68.68 | - |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術なし | 17 | 6.82 | 7.23 | 5.88% | 66.29 | - |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 16 | 8.88 | 7.74 | 0.00% | 66.00 | - |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし | 11 | 10.82 | 9.08 | 0.00% | 73.91 | - |
新型コロナウイルス感染症対策で、緊急を要する手術の制限を行っていた為、外科で最も多い症例は誤嚥性肺炎となっております。次に多い症例は、鼠径ヘルニアで腹腔鏡下の手術を施行しております。胆石と急性胆嚢炎を併発している場合で緊急入院となることが多く、症状が落ち着いている場合は待機的に入院加療しております。
■内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 25 | 2.24 | 2.66 | 0.00% | 66.88 | - |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし | 19 | 34.63 | 20.51 | 10.53% | 86.26 | - |
130080xx97x00x | 再生不良性貧血 手術あり | - | - | 11.21 | - | - | - |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔腫瘍手術等 | - | - | 9.53 | - | - | - |
050130x9900xx | 心不全 手術なし | - | - | 17.23 | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「ー」としています。
大腸の良性ポリープが最も多く、次に高齢者に多い誤嚥性肺炎が多くなっております。 誤嚥性肺炎は治療が長期化することが多い為、症状の落ち着いた方は当院の地域包括ケア病床等を使用して、安心して退院できるよう退院支援に努めております。
また、当院では訪問診療を実施している為、退院後通院の難しい方にも安心して診療を受けていただいております。
■循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050130xx99000x | 心不全 手術なし | 29 | 29.69 | 17.23 | 0.00% | 82.83 | - |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし | 29 | 2.28 | 3.07 | 0.00% | 76.14 | - |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 | 23 | 3.30 | 4.44 | 0.00% | 68.43 | - |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 | 11 | 3.55 | 5.43 | 0.00% | 74.00 |
- |
050050xx9920xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし | - | - | 3.26 | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院はご高齢の方 や重症の患者様が多く、合併症などの治療も行っていた為に、平均在院日数が長期となっておりました。今後は患者様の負担軽減を図り、平均在院日数の短縮に努めてまいります。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし | 27 | 48.59 | 15.64 | 0.00% | 75.00 | - |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし | 11 | 36.82 | 8.18 | 0.00% | 79.45 | - |
010060x2990400 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし | - | - | 19.18 | - | - | - |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり | - | - | 9.68 | - | - | - |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血種(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし | - | - | 18.86 | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院では急性期病棟に回復期リハビリテーション病棟が併設されています。後遺症改善の為に必要なリハビリテーションを回復期リハビリテーション病棟へ転棟し施行しております。それにより平均在院日数が長期間になっています。
■眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数(自院) |
平均 在院日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり | 29 | 3.00 | 2.76 | 0.00% | 81.17 | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
眼科の入院診療は、ご高齢の方に多い白内障の手術入院を主に行っております。
また、外来診療では多数の検査機器を取り揃えておりますので、幅広い症状の診察が可能となっております。
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
初発 | 再発 | 病気分類基準(※) | 版数 | |||||
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | 14 | 1 | 8 |
大腸癌 | - | - | - | - | - | 17 | 1 | 8 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院ではステージ毎では10人未満ですが、胃癌、大腸癌が大半を占めております。治療の中で発見した場合は、当院外科にて癌の進行度によって手術治療、抗がん剤治療を行っております。
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | - | - | - |
中等症 | - | - | - |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院では中等症、重症の患者様が多く、軽症の患者様は少ないですが、重症になるほど年齢層が高くなり、入院期間が長期化する傾向にあります。
5. 脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 81 | 49.56 | 78.85 | 2.47% |
その他 | 12 | 89.25 | 83.67 | 8.33% |
急性期脳梗塞の患者様が多い傾向にありますが、他院より回復期リハビリテーション目的で転院加療となった慢性期脳梗塞の患者様も多くなっております。平均在院日数が比較的長期であるのは当院急性期病棟に併設された回復期リハビリテーション病棟での回復期リハビリテーションを経る為です。
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 129 | 3.93 | 41.78 | 0.78% | 75.70 | - |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) | 128 | 1.16 | 6.29 | 0.00% | 63.76 | - |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 125 | 2.22 | 27.11 | 0.80% | 71.90 | - |
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) | 122 | 2.28 | 39.53 | 1.64% | 81.88 | - |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) | 51 | 0.98 | 1.22 | 0.00% | 54.29 | - |
ご高齢の方の橈骨遠位端骨折、大腿骨近位部骨折、腰部脊柱管狭窄症の手術が多数を占めています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 19 | 0.63 | 5.37 | 5.26% | 65.42 | - |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 15 | 0.07 | 2.33 | 0.00% | 68.07 | - |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm未満) | 14 | 3.71 | 4.07 | 7.14% | 69.00 | - |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 | 13 | 0.23 | 2.62 | 0.00% | 69.38 | - |
K7193 | 結腸切除術(悪性腫瘍手術) | 13 | 9.54 | 30.77 | 15.38% | 76.85 | - |
胆嚢摘出術、虫垂切除術、鼠径ヘルニア根治術は身体にストレスが少ない腹腔鏡下手術を基本術式としています。腹腔鏡下手術によって疼痛が少なく術後早期の退院が可能となります。大腸癌に対しては治療ガイドラインに沿った術式を選択し、癌の進行度によっては術後抗がん剤治療を追加することもあります。大腸の良性ポリープや隆起型の早期大腸癌は消化器内科医と連携し内視鏡下切除を行い、術後短期入院していただくか症例によっては日帰り手術も可能です。
■ 内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm未満) | 18 | 0.61 | 1.17 | 0.00% | 69.56 | - |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm以上) | - | - | - | - | - | - |
K654 |
内視鏡的消化管止血術 |
- | - | - | - | - | - |
K0461 |
骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) | - | - | - | - | - | - |
K6871 |
内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | - | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
院内の他診療科と連携を取りながらより幅広い治療を行っています。
■ 循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 19 | 0.26 | 2.58 | 0.00% | 69.21 | - |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 10 | 0.50 | 2.20 | 0.00% | 74.50 | - |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) | - | - | - | - | - | - |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) | - | - | - | - | - | - |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) | - | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院はご高齢の方が多く、慎重に治療を行っていた為に、平均在院日数が長期となっておりました。
今後も合理化を図り、平均在院日数の短縮に努めます。
■脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | - | - | - | - | - | - |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | - |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - | - |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) | - | - | - | - | - | - |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩、股、膝) | - | - | - | - | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
慢性硬膜下血腫に対して行う穿頭血腫ドレナージ術が多い傾向にあります。その他治療は、脳梗塞、外傷性頭蓋内出血疾患にて入院加療中に併発した消化器疾患に対する外科的治療、脳梗塞による後遺症にて経口栄養摂取が困難になった患者様に対する胃ろう造設を外科など他科の協力を得て施行しております。
■ 眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均 年齢 |
患者用パス |
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合 (その他のもの)) | 29 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 81.17 | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
眼科の入院診療は、ご高齢の方 に多い白内障の手術入院を主に行っています。
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 10 | 0.44% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
※患者数が10人未満の数値は「-」としています。
当院では手術を行っている為、極めて少数ではありましたが、手術後に合併症を発症したケースがありました。万が一発症してしまった場合も素早く対応できる体制を整えております。
更新履歴
R3.9.28 令和2年度の病院指標を掲載しました。