検査室
検体検査について
院内検査は検体が検査室に届いてから1時間以内の結果報告が出来るように努めています。
輸血検査においては製剤到着から1時間から1時間半以内での製剤引き渡しが出来るように努めています。
■生化学検査
血液中に含まれるタンパク質、脂質、糖などを調べ、各臓器の状態把握に役立てます。
栄養状態 | 総タンパク、アルブミン |
肝機能 | AST,ALT,γ-GTP、ALP,LDH |
胆道系 | AMY、総ビリルビン、間接ビリルビン |
心機能 | CK、CKMB |
腎機能 | クレアチニン、尿素窒素、尿酸 |
脂質代謝 | 総コレステロール、HDL、LDL,TG |
糖代謝 | 血糖、HbA1c |
■血液検査
血液中の細胞や凝固因子を調べ、身体の状態を把握するのに役立てます。
血算 | 血液中の細胞である赤血球、白血球、血小板などの数を調べます。 これにより貧血や炎症、白血病などの疾患を調べます。 |
末梢血液像(機械法) | 赤血球や血小板の形、白血球の種類を調べます。 |
凝固検査 | 止血に関する凝固因子の機能を調べます。 PT、APTT、フィブリノゲン、Dダイマー、FDP |
■免疫血清検査
感染症検査 | 梅毒(TP)や肝炎ウイルス(HBs抗原、HCV抗体)、 エイズ検査(HIV)などを調べます。 |
心筋マーカー | NTProBNP、BNP、トロポニン、HーFABPなどを調べます。 ※(トロポニン、H-FABPは簡易キット) |
■一般検査
尿検査 | 尿の性状(蛋白、糖、潜血など)を調べます。 |
尿沈渣 | 尿中の赤血球、白血球、細菌などの細胞成分を顕微鏡で調べます。 |
便潜血検査(簡易キット) | 便中に血液が混ざっていないかを調べる検査です。 これにより癌や潰瘍などの消化器系の病気調べることが出来ます。 |
■輸血検査
血液型検査 | ABO、Rh式を用手法にて調べています。 |
交差適合試験 | 輸血前に行う検査で患者様と輸血製剤の適合性を調べる検査で用手法にて行っています。 不規則性抗体が疑われる場合は検査センターへ外注をしています。 |
生理検査について
■心電図検査
この描出された波形から心臓の状態、疾患の発見、診断、評価を行います。
心電図の診断で有用性の高い疾患は、不整脈、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患です。
検査は患者様に仰臥位になってもらい、四肢4ヵ所・胸部に6ヵ所電極をつけて記録していきます。検査時間は5~10分程度となり、患者様への負担が少ない検査となります。
■血圧脈波検査
ABI(足関節上腕血圧比=足関節収縮期血圧/左右で高い方の上腕収縮期血圧)は、下肢動脈の狭窄や末梢動脈疾患の診断に使用される指標の一つです。
検査は患者様に仰臥位になってもらい、両側上腕・両側足首に血圧測定のカフ、両手首に心電図電極、胸部に心音図のマイクロフォンを装着し計測していきます。
検査時間は5~10分程度となり、患者様への負担が少ない検査となります。
ABIの判定基準は、1.00~1.40で正常、<0.90で動脈狭窄を疑います。また、糖尿病患者様や透析患者様は血管の石灰化により1.40より高い結果になることもあります。
■超音波検査
人の耳に聞こえる音の範囲はおおよそ2Hz~20000Hzといわれ、これより周波数が高く、人が聞くことを目的としない音を超音波と呼びます。身体の組織によって音が伝わる速度は異なります。やまびこのように超音波が進んでいく途中で何かあれば反射し、一部は早く元に返ってくる。この時間差を利用したのが超音波検査の原理です。
腹部超音波は、主に膵臓・肝臓・胆嚢・腎臓・脾臓の大きさや形、内部に腫瘍の有無など見ています。
心臓超音波は、主に左房・左室・右房・右室の大きさ、心筋の動きや厚み、四つの弁で逆流の有無・狭窄の有無を見ています。
頸動脈超音波は、主に血管内膜肥厚の有無・血管径や走行など形態的変化と血流変化から硬化の程度を見ています。
その他、下肢静脈内の血栓の有無、乳腺内の腫瘍の有無、甲状腺の大きさや形・内部に腫瘍の有無など依頼に応じて検査を進めていきます。
検査時間は内容に応じて様々ですが、患者様への負担が少ない検査となります。
*その他に、ホルター心電図・呼吸機能検査・神経伝導速度検査等の生理検査を行っております。
診療科
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